☆秋冬の星雲星団めぐり☆

400mmカメラレンズによるM42オリオン大星雲

400mmカメラレンズによるM42オリオン大星雲

天体写真を撮るにはカメラは当然必要ですが
通常は望遠鏡かカメラレンズを使う事になります。
良い望遠鏡も高価なのですが
一流メーカーのカメラレンズの良い物はもっと高価になります。
天体写真における良いレンズと悪いレンズの違いは
焦点を結ぶ際に光の三原色はその波長の違いから
それぞれに微妙に違う位置で焦点を結ぶ事になります。
この位置のズレが大きいと点像であるはずの星の周りに余分な色が付きます。
これが色収差です。良い悪いの差はこれが目立たないかどうかです。
デジタル一眼レフの場合、フィルムカメラ以上にこの点がシビアになります。
現在販売されているデジタル対応のレンズとは
この部分の補正ができているという意味になります。
当然その分ピント合わせもシビアになります。
天体写真の場合は高価な機材を除いてはピントはマニュアルが原則です。
私のような素人にはこのピント合わせが大問題となります。
望遠鏡においては色々な方法の機材が販売されていますが
どれを使ってみても実際にどの位置がピントが合っているのか
イマイチよくわかりません。
しかもこれも意外と高価です。
これがカメラレンズとなると焦点距離が短くなるほど
ピント位置がますますわからなくなります。
結果的にデジタルの良さを利用して納得がいくまで
何度でも撮った画像を確認しながら撮り直す事になります。
最近は何とか自分なりの信頼できるピント合わせの方法を見つけ出しましたので
カメラレンズにも応用できるようになりつつあります。
そんなわけで今回は同じ400mmの望遠鏡を買うよりは
はるかに安いEDレンズ付のSIGMA APO400mmF5.6
というレンズを入手しました。
開放しか使えませんがF5.6なので丁度良いと思います。
始めての撮影にM42を選びました。
当日の富士山は強風の上に薄雲がかかった空で
多少滲んで写っていますが、収差も思った程無い様に思います。

Sigma APO400mmF5.6(開放)
EOS Kiss Digital改+IDAS LPS-P2
GPD+SS2000PC+MCW90+AGA-1
ISO800 1mx5+2mx5+5mx3 加算
PhotoshopCSにて画像処理
2004/11/13 富士山新五合目にて

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